創刊一周年記念特別企画! ベン・ムーン、単独インタビュー! -ボルダリングがすべてさ- |
Photo: (c)Steve Lewis |
ベン・ムーン、イギリス人。 その圧倒的な実力に目がいってしまうためか、彼のクライミングやボルダリングに対する姿勢や考え方を我々が知る機会はこれまでごく少なかったと言っていい。 しかし、その彼が今回、我々ボルダリングネットジャパンのために快くインタビューに応じてくれた、彼の設立したメーカー”S7”の事も含めてそのボルダリングに対する思いを本誌プログレス金子が聞いた。 |
翻訳:Rabbitうさぎ |
B.net: 君は長い間世界のフリークライミングシーンをリードしつづけてきたよね、以前の君のクライミングは高難度ルートのレッドポイントと難しいボルダリングを両立させてていたと思うんだけど、最近の僕達にはボルダラーとしての印象が強いんだ。ボルダリングの何が君を惹き付けたの? |
BEN: クライミングを始めたころはサウスイングランドにある砂岩の小さな岩場の短いボルダ−風のルートを安全なトップロープクライミングで楽しんでいた。 僕にとってのボルダリングはクライミングのもっとも純粋なものであり、力とテクニックに関してはクライミングのもっとも難しい形ということ、世界で最もハードなム−ブはボルダリングプロブレムで見つけられるだろうし、その難しさがクライミングへの僕の興味の一つだ。 クライミングが好きな他の理由としてはやはりそのム−ヴだね、僕の場合ム−ヴのセンセーションはボルダリングをやってる時にもっと強烈に感じられるんだ。特に極端に難しいやつをやってる時にね。 |
去年はX-Gameに参加したよね? てっきり最近の君はコンペには出ない主義かと思っていたんで驚いたんだけど、何か心境の変化があったのかい? |
BEN: そしたらある日突然、X-Gameのオーガナイザ−から「参加してみないか」って電話があって、99年のX-Gameにはボルダリングコンペがあると聞かされて出たくなった、それまで僕はたくさんのボルダリングをしていたし、アメリカが好きだったから”イエス”答えたよ、アメリカではコンペも含めて本当に楽しい2週間だったね。 |
君は7歳からクライミングをはじめたそうだけど、登る事をライフワークにしようと思ったのはいつ? |
僕はクライミングでお金を得ようと思った事は全然なかったなあ、登る事が楽しかったし、登りたいからやっていただけ。 自分にクライミングがむいていて、偶然にもそこから幾らかのお金が得られた事はとてもラッキ−だった。 もし君がリッチになりたいと思うんだったらクライミングより良い方法があると思うよ! |
僕もそう思う! ところで以前1997年に発行されたフランスの雑誌のインタビュー記事で読んだんだけど、 君のトレーニングは筋肉をパンプアップさせない事が特徴だって事だったよね、今もそうなのかい?もしあれから変わっていたら教えてほしいんだけど。 |
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