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注22:STAINED GLASS (V10) ビデオWEST COAST PIMPで影響された人多し。初登者はDREAM TIMEのあの人。最初はV12だったらしいが。今でもV11/12と言っているらしい。とても美しいカチカチの課題。

 Dave君やJoe君はサイゴン脇のスローパープロジェクトに打ち込んでいる。いやJoeは女の子と話しているだけのよう。Daveが『おーい,じょー、いっしょにやろーよー』といくら呼んでも反応なし。
孤独のトライに嫌気が差したのか、Apple Crumble (V8/9)に移る。10回程のトライ後、登れたDave君、Chris君を捕まえ登ってみろと言う。御丁寧にシークエンスについてミリ単位で語る。神妙な顔で聞いていたChris君、おもむろに登りはじめホールド位置、手順を全く無視して一回で登ってしまった。何も無いスローパーを叩く彼の目には何が見えているのだろう?そして岩の上で体育座りをして落ち着いている彼を見て、他のプロには感じない共感を覚えた。
それは忙しくないというか、ムーブをこなしていないということなのか。グレードを登るのではなく、岩の上に立つ事を本当に理解している姿に見えた。

 Obe君、Jason君コンビはIRON FLY(V9)を打ち込む。その打ち込み方は気合いに満ちたスバラシイスタイル。完登するのを横目に見つつ、STAINEDGLASS(V10)(注22)へ移動。

このコンペからさかのぼる事一ヶ月前、BISHOPに来てすぐこの課題にとりついた俺様は、最後の一手の核心を残して取っておいたのだった。
せっかくだからカッコイイ奴等とセッションして登っておくかと思い移動してくると、俺様の嫌いなヨーロッパの奴等がフォトセッションしている。うわー、よりによってこいつらかーと思いながらも、皆のイベントだから問題ないだろうと思ったら、彼等とカメラマンが露骨に、俺様が見切れていることについて話し合いはじめた。(←推測:奴等は英語ができん、俺様はかすかにフランス語を聞ける)(一応言っておくと、ヨーロッパ人が嫌いなわけじゃない。セッションの仕方を知らない、ボルダリングに慣れていないのか、礼儀を知らない奴が多い。もちろん好きな奴もいる。)せっかくJason君とかの良い力をもらえたのにと悔しい思いをして、今日1日が台なしとなる。

17:00
イベントの終了が告げられ、SCORE CARDが回収される。その回収作業の中にMick Ryan氏発見。プロジェクトラインの問い合わせに対し、彼は初登であるだろうと言ってくれた。そしてレイティングについて、課題名について聞かれた。となりのプロジェクトラインも同時に登っていたので『隣の課題と同じ位の難しさでV5?』と答えておいたが隣のラインはRandy Puroという人に登られており、既にV7ということで定着していた、のでこのラインもV7で落ち着くらしい。課題名は今回の旅で大変お世話になった方にちなんで"YAYOI"とした。(写真7)

帰りの車に向かうと、どの車にもチラシが貼ってある。手にとって見てみるとフレズノで仲良くなったジムのインストラクター(消防士のジョー君)一行がコンペの告知をして帰ったようだった。そういえばこのコンペ用に課題を数本提供したっけ。帰りの車中では、アキちゃんとそのコンペの話や、十分通用する実力云々について話しながら、寒いPITに向かうのであった。

※コンペ当日の模様はcXmのムービーをみて空気感を感じて下さい。
12/23の日をクリック!クリスの新課題もでてる!
http://www.climbxmedia.com/index2.html

(NAO)  

つづく、、とおもう…

Nao (三由 野) 1976年生まれ
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20才でアメリカに渡り、ヨセミテの伝説的課題「ミッドナイトライトニング」を登り注目を集める。 その後も御岳渓谷の「遼(HARUKA)」、「in Tokyo!」をはじめとするハードプロブレムを初登。日本を代表するボルダラーの一人で自他ともに認めるカチラ−。

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写真7