激論!チッピングは悪魔の囁き!?
BBS参加者の声
(10)12月9日〜
用語解説
●リードルート=下からロープで確保されてのぼるルート、
●チッピング=クライミングにおいては岩を人為的に削ってホールドをつくり出す行為を指す。
●開拓=はじめて岩場を登れるように整備する事、ルート開拓と言えばルートを作る事、またはこの二つの総称。
●グルーイング=一般的にはグルー(接着剤)で剥がれそうなホールドを固めてしまう事。
Re:ボルダラーの目 投稿者:ngr 投稿日:12月09日(木)18時29分01秒
《仙台ボルダラーさん》
ルートもやる私としては返す言葉はありません
【ボルトが唯一絶対の妥協点】であるべきです.
《kioriさん》が書かれてましたよね.
「ハンマーをもったときクライミングの質をおとしている」
それがすべてです.
ボルダリングは自分のリスクでやりますよね.
ルートもそうであってもいいと,思います.
【スポーツクライミング】という言葉,
ルールを守っていれば《安全である》
という【大義名分】が開拓段階での
「浮き石があると危ない」
「安全のためならしょうがない」
という妥協を許しているのではないでしょうか.
ボルダリングなら自己責任にしている安全確保を,
開拓者に押しつけているのではないでしょうか.
危ないと思ったら登らないという判断を
ボルトルートにも適用すべきだとおもいます.
《しょうじさん》が書かれてましたよね.
【あるがまま】に登る
どんなに良いラインが引けそうでも,
浮き石が多くてハンマーを振り続けなければならないと感じたら,
【登らない】というクライミングスタイルも考えるべかもしれません.
運命ではなかったとあきらめて
,,,
You may say I'm a dreamer But I'm not the only one
I hope someday you'll join us ♪
では、これは? 投稿者:プログレス 投稿日:12月09日(木)19時43分00秒
たしかに岩や課題が開拓者の所有物ではない以上、うき石があって
も続登がくり返されるうちに剥がれて、いわゆる”安定する”のを待
つ事も一つの考え方ですね。
ところで、先の書き込みにあったように、開拓が表現行為だとした
らおそらく開拓者は自分の課題(作品)が発表後に改変されるのを嫌
うでしょう、それが人為的か自然に剥がれたかすら関係なく。
開拓時に過剰なまでにハンマーをふるう開拓者には、実は安全以上
にこのような心理があるのではないかと常々思います、「自分の見い
出した課題が未来永劫このままのこってほしい、そしてその初登者と
して登攀史に名を残したい」、ある意味ではエゴですね、私にもかつ
てそのケは少しあったかもしれません。
森の中の花崗岩の開拓経験がある方なら御理解いただけると思いま
すが、今課題として登られている岩の多くが”コケおとし”をやらな
ければ登れなかった岩ではないでしょうか?
その際には一緒に不安定な岩の表層も実は相当剥がれていると思い
ます。
同じように風化しかけた花崗岩は表面がザラザラとしてすぐ崩れる
のですが、少しワイヤーブラシでこすれば固い層が出てきて登攀可能
になります。
さて、このような場合も”チッピング”に相当するのでしょうか?
そうすると雨が多い日本の岩場の、今ある課題の相当数が存在して
いないと思うのですが。
どうもいろいろな岩の開拓経験のある方とない方との間で論点に
微妙なズレがでてきているような気がします、開拓経験の豊富な方や、
「それじゃちょっと付いて行けない」という方もいれば率直な御意見
をお聞きかせいただけないでしょうか。
なぜ感性が鈍るのか? 投稿者:Leo 投稿日:12月09日(木)23時43分09秒
チッピング等いけないことも理解したつもりですし、皆さんにケチョンケチョンに言われて
かなりこたえていますが、まだ開拓時のチッピング等禁止についてぴんとこない気もします。
感性というか、なんかが鈍っているのでしょうか?
私の最近の開拓(全て手伝い)は、きれいな壁はほとんどなくツタが生い茂っていたり、苔が
岩一面を覆っていたりしており、まさに土方作業です。なんか自然破壊をしているようで罪悪
感があります。雨の日、取りつき部を塞いでいた直径20cm以上の木を切ったときはびっく
りしました。切り口から樹液?がものすごい量出るんです。血が吹き出ているように見えまし
た。そしてやっと岩が現れるとこれまたパコパコボンボンって感じです。小さく崩れる所はハ
ンマーで落とします。一部のみなら良いのですが崩し落としてもそのまた横が脆かったりで最
後はこれ以上崩れないようにグルで固定しましたが結果的に2mぐらい崩し落としたこともあ
ります。そして仕上げがダダダッツとドリリングです。こんな事ばっかやってると感性も鈍り
ますよ。崇高な理念どころかクライミングのクの字もない作業です。チッピングよりもむしろ
木(生物)を切りたくない感じが私は強いですね(故意にホールドを作るためのチッピングはあ
りません。念の為)。チッピング議論の最初に自然破壊とクライミングの倫理・ルールをゴッ
チャにしない話は出たと記憶してますがどうも交錯しがちなんです。壁のキラキラも嫌いなん
です。
いずれにしてもこんな開拓はすべきでないですね。開拓のための開拓です。だけど整備(正
しくは破壊?)が済むとそこそこ奇麗になって都会からのお客さんから「おもしろいルートです
ね」と誉められると喜んだりします(アホですねー)。
私はこんなやな世界から足を洗ってしばらくは人工ボード作りに専念しようかなと思います。
しかし、議論すればするほどボルダリング有利というか、専業ボルダラーになりたくなるのは
私だけでしょうか?
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