激論!チッピングは悪魔の囁き!?
BBS参加者の声

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用語解説

●リードルート=下からロープで確保されてのぼるルート、
●チッピング=クライミングにおいては岩を人為的に削ってホールドをつくり出す行為を指す。
●開拓=はじめて岩場を登れるように整備する事、ルート開拓と言えばルートを作る事、またはこの二つの総称。
●グルーイング=一般的にはグルー(接着剤)で剥がれそうなホールドを固めてしまう事。


◆これでどうでしょうか?皆さん(修正版) 投稿者:プログレス  投稿日:12月12日(日)02時47分26秒

TW-M5Cさん、ほんとに初級者の方ですか?(笑)

 下地の整地に関しては簡単にどけられる石をどけたりはするでしょうね。
個人的にはそれは問題ないと思っています。
 草野氏の倫理観は最も厳しいものの部類で一般的とは思いません、しかし、他人に押
し付けず、自身の行動で示すその姿勢は尊敬に価すると思います。

 ここにきてようやく当初にKioriさん等がおしゃられたような、「自然保護的考え方
と分けて考える」という事の意味が見えてきた気がします。

 人間が自然の中で活動する時には、必ずなんらかの”破壊”が伴います。
全く自然に手を加える事なくクライミングというスポーツは成立しません、それはたと
えボルダリングでも一緒でしょう、森の中の岩まで行くには道を作らなければなりませ
ん。
 今、多くのボルダラーが「自然のまま」と思って登っている岩場のほとんどは、始
めに誰かによって”開拓”(環境整備)されたものなのです。

 ですから我々がスポーツとしてクライミングを楽しむ事をやめられない以上、
”どこまでの破壊が許されるのか”を考えることが開拓者に求められます。これはその
地の事情(地主の意向、貴重な植物があるか?など)によっても左右される微妙な問題
ですので、条文的な物を作る事には賛成しかねます。

 しかし、ことチッピング問題に関してはこの「自然保護的問題」の他に、「純粋にス
ポーツ的な問題」を考える必要があるのではないでしょうか?
Kioriさん達はこの点を言いたかったのではないかと思っています。

 もし、チッピングがこのスポーツの未来を見据えたうえで、その発展に取り返しのつ
かない”害”を及ぼす行為と考えられるなら、これを見過ごすわけにはいきません。

 そろそろ論点を一本化する必要があると思います。当サイトはボルダリング中心の
Webマガジンで、クライミング全般を論じるには無理もありますので、事をボルダリン
グに限って考えてみました。

さて、私なりに”チッピング”を次のように定義してみました。

 「ホールドをつくり出す、もしくは破壊する目的で岩を削る事」

で、どうでしょうか?この場合、浮き石落としは含まれませんが、それがチッピング
にあたるかどうかの判断は開拓者の良心に任せたいと私は思います。

 この定義でご納得いただければ、わたくしども「ボルダリングネットジャパン」は、
少なくともボルダリングの範疇において、”チッピング”に対しては明確に反対する
という意思表示をしたいと思います。

御意見をお聞かせください。

◆ COOL! 投稿者:TETSU  投稿日:12月12日(日)04時24分07秒

いつも楽しく拝見しています。
私の友人NoahのHPを紹介します。
今年の夏に彼らはヨセミテで新しいボルダーエリアを開拓していて
その詳細と彼の哲学、詩、Photoがあって面白いですよ。
http://www.geocities.com/Yosemite/Forest/2021/index.html

TETSU

◆re:これでどうでしょうか?皆さん(修正版)  投稿者:のり  投稿日:12月12日(日)07時19分08秒

みなさんこんにちは。大阪のインドアクライマーですがちょこっとは外にも行きます。
一番最後になって出てきた感じですが・・・・
プログレスさんの定義されていた「”チッピング”に対しては明確に反対する」という意志表明
を僕もさせていただきます。

◆の〜 投稿者:MOON  投稿日:12月12日(日)16時18分43秒

久々にHP覗いたら大変な論争があったみたいで、びっくり。
大変読みごたえがありました(量的にも)。
そこで気になったのは、何人かの方はエゴと断罪されていたチップ行為を
実際された方の意見はないんでしょうかね。さる論議ではそれほど大きな
論点にならなかったようですが、過去(および現在)のチッピング事件の
分析という視点は現状改善には有効だと思いますし、簡単に言うと、削る
時の心理とはどんなもんか知るのもマイナスではないんじゃないか、と。
というのも、私自身は石を削りたいという欲求がチリ程も脳裏に浮かんだ
ことがないため、チップにおよぶ人の心理を到底推し量れないばかりでなく
いつの世も世界中の(一部の)人々の心をひきつけてやまないチッピング
行為の裏には何かあるんじゃないかと、先ず疑ってみたいのです。
たとえばチップして登れた直後に行為者には普通のボルダリングでは味わえ
ない満足感が生まれるとか。こういう意見、体験をお聞かせ願えればと
思います。もちろん私自身行為者個人を責めるつもりはありませんので、
匿名で結構ですし、興味本位ではないことはいっておきます。

◆マットの使用について 投稿者:げっちゅう  投稿日:12月12日(日)23時45分40秒

最近、ボルダリングマットの使用がよくみうけれます。

マットを使うときのマナーとして
自分が登らない場合はどかしておいて欲しいと思うのですが、
いかがなものでしょう?

世の中にはマットを使いたくない人もいます。
マット容認派と非容認派の共存をよりスムーズにするためにも
必要と考えますがみなさんいかがですか?

「すみません。マットをどかしてもいいですか?」
と一言聞けばいいんでしょうけど、それも面倒ですよね?

◆やっぱりむずかしい…… 投稿者:TW-M5C  投稿日:12月13日(月)00時52分11秒

プログレスさま、分かりやすいご回答(整地について)&チッピングに関する論点の
まとめ、ありがとうございます。
「良心に従って…」というのは、とても難しいですね。
どこまでを「良心」とするのかの切り分けにみんな苦慮している様子がありありなだけに。
(チップ容認派も、ある意味自身の良心に従っている訳で…。)
あと、「ボルダリングの範疇に限って」と論点を絞るのは当然と思います。でも、現状、
トキオさんの「黒本」が出回った後、あれを片手にボルダリングエリアを徘徊する、
“ルートも登ってる輩”(含私自身)が大量に出現している昨今、そういった「ルート派」
にもよっく考えてもらわなければいけないと思います。
すると、「ボルダリングではいけないのだ!」と言っただけで彼らに分かってもらえるの
かなーとも危惧しています。
およそクライミングをする者は、みんな自分のあたまで真面目に考えなきゃね、と。
そこで、ボルダラーの先輩諸氏にお願いしたいのですが、ボルダリングエリアでルールや
マナーについて無知な初心者を見かけたときに、きっぱりと(でも口調はやさしくお願い
しますね)注意してもらえないかな?ということなんですが…。そんなところから問題意
識持ってもらえないかな、って思うんですけど。
(それと、私の場合「共通ルール、考えたい」と言ったのは、明文化したものがほしい、
という意味ではなく、「何がOKで、何がNGか、みんな真剣に考えよう。自分で納得でき
る回答を探しあてられるまで。」という意味です。みんなが納得できるはっきりした「決め」
は、ほとんど不可能でしょうから。)

「げっちゅう」さんの「マットどけて」、これもマナーのひとつですよね。
自分のトライのときに人のマットが置きっぱになってて、使われていない場合、黙って
どけちゃってもいいんでしょうか。困りますよねぇ?どっかで見てるかもしんないし。
「使っちゃって良いですよ」と言われることもありますが、使わない人の場合は…ねぇ?

◆re.マットの使用について 投稿者:kiori  投稿日:12月14日(火)01時53分45秒

マットを使う人へ、
「よりシンプルに、より厳しく、よりハードに」という考え方はクライミングという遊び
において高く評価されるべきだと思います。マットを使う人と使わない人とが同じ所を
登る場合はマットを使う人は自らすすんでマットをどかしましょう。

マットを使わない人へ、
残念ながら「マットをつかわない」というスタイルとこだわりについて理解できない人も
います。岩場で機会があればマットを使っている人に教えてあげてください。

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