写真4 注18:EVILUTION(V12X) それまでChris君のリップまでの課題V10(終了点から飛び下り)をJason Kehl(注6)によりheadpoint F.Aされた超危険×100ハイボール。BUTTER MILKの玄関口に位置する、その課題、その岩はかなり、かなり高い!Jasonのスタイルが想像できるほどの存在感ある課題。
注19:SOUL SLINGER(最新トポでV8) BUTTER MILKで人気課題といえばこれ。俺様が"3S"と勝手に名付けたうちの一つ。(他に"SHARMA TRAVERSE V9""SAIGON V6") DOSAGEでのLisaの登りに影響された人も多いのでは?
注20:Tori Allen 凄い子供。金持ちの親父さんはコンペ期間中も同行。広いエリア、たくさんのクライマーの中にいてもすぐに発見できるよ。やたら小奇麗な格好をしてるから。異質。 |
12/1 前日の悪天候を引きずって、酷い曇り空。そして寒い。本当に今日やるのかよ?て感じなのでチンタラ朝食の用意をしつつ、ゆっくりBUTTER MILK入り。この日のBUTTER MILK Roadには25マイル制限の簡易標識がたくさん。そしてしばらく走ると、警察マンが1台1台に注意をうながしている。駐車制限や制限速度、ルールの再確認をしている。簡易トイレもたくさん置いてある。いつもは一つも無いのに! いざ着いてみれば、すでにたくさんの人が登っている。まだ朝の9:00だよ?さらには今回ヨーロッパチームの一人によって再登された(かなりの回数ヒモ付練習)伝説の超ハイボール:EVILUTION(V12X)(注18/写真4)にも人がいる。 アキちゃん、金子夫妻、と受け付け後歩いていると、日本人ということで皆まとめてインタビューを受ける。この時、ずっと気になっていた事をスタッフに聞いてみた。内容は、俺様が登ったラインが最新のトポでまだproject BLACKとなっていること。すると彼は俺様の名前をメモし、多分初登として確認されるであろうと言い残して、Mick Ryanの元へ。 Obe,Jasonがしこたまトライする中、Lisaが涼しい顔で登ってみせる。それを見ていたピンク頭の奇妙なガキがトライ。5才-7才位の彼女は勿論キーホールドに届きもしない。しかし何も無い丸いカンテを掴みダイノをかます始末。彼女の行くところカメラマンの影が絶えない。危ないハイボールをスニーカーで登り過ぎて親父に怒られるは、ウルサイ犬にヒステリーおこすは、で大忙しの彼女。目がはなせないのだ。その中でも犬にヒステリーを起こしていたのはガキだけではない。Jared(注21)とその彼女が飼っている2匹の犬。 この御犬様達はボルダリング犬として完璧に調教されており、V3位のスラブを苦もなく駆け上がって行く(写真6)。この犬達は遊びはじめると、ひたすら吠え続けうるさい。これをSOUL SLINGERで撮影していたカメラマン(女性)が一喝する。『みんなが真剣にやってるんだから静かにしなさーーーーーーい!』その大きな声に皆震え上がり、Jaredなんかは犬を煽るのをやめ静かに岩を降りようとする始末。ところがタダ一人反論したのがJared君の彼女。禁断の"F"ワードを並べ立て、カメラマンに負けない程の大声で、 『"F "私達だって"F"真面目に"F"犬を登らせて"F"いるじゃなーーーーーーーーーい!!』 これを合図に気まずくなったのか、Lisaや他のカメラマンは移動しはじめる。 |
写真5
注21:Jared Roth ビデオDOSAGEのコンペシーンで活躍しているドレッドの彼。BISHOPにずっといるらしく、チョーウルセー犬と共によくBUTTER MILKにきていたが、全然彼だと気付かないままコンペ当日になってしまった。 犬どもは飼い主が相手をしてくれないと分かると、木の棒を持って来て俺様の顔を見上げるのだ。木の棒を放り投げてやれば、どこまでも追い掛けて行ってまた戻って来る。
写真6 |