今日の股関節(5月18日)

第一回

今は五月、そろそろクライミングジムに週2回ペースでいけるようになってから五ヶ月近く(だったかな?)がたとうとしている。

トレーニングを再開する前、最大82kgまでいっていた体重も今では77kg程度まで落ちた。ズボンのサイズも同じく「85センチぴちぴち」から「82センチまあいいか」まで落ちていた。

全盛期?の26〜8歳当時が72kg〜75kg程度だったので、だいぶ戻ってきたことになるが、本人の理想というか夢想のベストは65kgなのでまだまだはるかに遠い(ちなみに20歳までは60kgだった…)。

んがしかし、一口にフッカツと言っても何をもってフッカツとすれば良いのだろうか?。その昔の到達点が人工壁でだいたい7c+程度だったと思う、だが当時すでに腰が悪く、日に何回も着地が出来なかったんで、自然石ではこれと言った記録になるようなものはない、あの頃はパッドなんか持ってなかったし(今でも持ってない)、あったらあったでたぶんお昼寝マットになっていたような気もするし(^^;)。

そんなわけで思案したのだが、今回は各所でグレード感覚に大きな差が出ているジムではなく、自然石で今風に言う「三段」を登ることを「復活」の条件にしようかと思う。
それでやっと振り出しにもどるだけなのだが、今の体には十分過酷だし、すべてはまずそこからだ。

まず、再開にあたっては自身のクライミングスタイルを大きく改造する必要があった。その一つがホールドの持ち方を以前得意だったアーケから苦手なオープンハンドに変える事だ。36歳にもなって得意な持ち方を根本から変えるのは容易ではない、しかし以前のようなアーケ一辺倒のままだと、すぐに壊れた指が痛みだし、長くは続けられない。

腰もあいかわらず悪いので、岩場で登るためには、繰り返しトライしてムーブをちょこちょこと探って組み立てておとす、というこれまでのスタイルから、「イケイケドンドン」でさっさと登るパワー優先のものに変えなければいけないだろう。泣こうがわめこうが選択の余地は無い、まずは人工壁でもオープンハンドで保持しやすいホールドが多いルーフから始めてみることとにした。

オリャ、オリャ、オリャ、オリャア! うっ…、背筋痛。

なんてことだ。治るまで一ヶ月以上かかってしまった、そりゃ、いきなりルーフはキツイわな、気づけよ俺!。

気をとりなおして傾斜のゆるい壁で地味に登る。以前は苦手だったキャンパシングもはじめた。南流山のB3にある一本指キャンパ野郎の大島ジロー御用達キャンパスボードなのでバーのかかりはそれほど良くないが、簡単なキャンパなら意外にも楽しめそうなので急に強気になって調子に乗る。

パシッ、パシッ、パシッ、パシ! ウゲッ…、肘痛。

なんてことだ。でもま、しょーがない。痛いけど続けよっと…、ん?まてよ。

気のせいだとは思うが、もしかして昔とおんなじ土壷にはまろうとしているような気が…。
そこで急遽トレーニング法を変えることにした。最新のトレーニングシステム「マンガトレーニング」の導入だ。

これはトライ間のレスト中には必ずコミックの単行本の一話を読みきるというもので、ようは十分なレスト時間を確保し一日のトライ数を少なくして故障を防ぐと同時に、次の話が気になってジムには真面目に通ってしまう、という人間の欲望を巧みに利用した素敵なシステムだ。昔の人は言っている。「急がばはまれ」、俺も大人になったものである。たぶんボケ防止にもなるだろう、36歳なんて昔ならそろそろ寿命なのだ(いつの話だ)。

しかしこのトレーニング法のためには大量の漫画本が必要である。しかも「ドラ○もん」並に長くて途中で飽きのこない面白いものが好ましい。
このためB3所属の若手有望株オミ氏に依頼し、秘蔵のコミックコレクションをケースで持参してもらった。

途中、「H2」の盛り上がってきたあたり数巻が何者かによって持ち去られ、「千川高校」は甲子園に行けたのかどうか気になってトレーニングに集中できなかったり、「クロマティ高校」にハマり、トレーニングどころではなかったり、ある本全部読みきって100円ショップのダ○ソーで売っているコミックス「氷壁の達人(1〜2巻)」を買い込んできたり…と、何回かアクシデントはあったが、地味ながら確実に効果があがったように思う、やっぱり昔の人の言うことは聞くもんだ。

最近B3に顔を出すと、先に来ている全員がマットに寝転んでこのトレーニングを実践している事があるが、彼らのトレーニングに対する貪欲さと勤勉さを尊敬せずにはいられない。

さて、それはそうと長く登っていなかった体はやはりすっかり固くなっていた。その昔、三ヶ月かけて股割りが出来るまでになった股関節も今では上の写真のザマ。そろそろ真面目にストレッチングも始めねばなるまい、あ〜めんどくさ。

そんなわけで、しばらく前出の南流山のマンガ喫茶「B3Bouldering Site」を中心に密かにリハビリしていた私であるが、先日ここしばらくのトレーニングの成果を試すべく、というか実は近くに行ったついでに久しぶりに西国分寺にあるマンガいや、クライミングジム「RunOut」へお邪魔した。

で、その日の成果は以下のとおり、

6b/6b+(ただし得意系)を1本フラッシング。が、6a+にはドハマリでなんとかクリア。

まあまあと言ったところだが、早速左手中指の関節がカクカクしてるよ…。

道はまだ遠い…。

(続く…?)

 

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